飛行機と少女シリーズ14 Me209V5

 メッサーシュミット社は1943年なかばに、新型戦闘機の計画案を空
軍に提示した。設計案は当時量産中のBf109Gの部品を65%以上流
用し、エンジンをDB603Aに換装、ラジエーターをエンジン前面に環
状配置し、コクピットを与圧化、主翼、垂直尾翼を増積して高々度性能向
上を図るという、きわめて堅実なものだった。むろんBf109の欠点で
ある主脚は、左、右車輪間隔の広い内側引込式に改めることも忘れなかっ
た。
 空軍も、この堅実な設計案なら間違いないと判断したのか、本機にMe
209の機名を与えて、原型機の制作を認めた。ただし前作のMe209
V1〜V4と混同を避けるために、原型1号機はMe209V5と命名さ
れ、通称Me209−IIとも呼ばれた。むろん前作Me209V1〜V4
とは全く関連性はない。
 実質的に、Bf109Gの改造型と言っても差し支えないMe209−
IIの試作はスピーディに進み、1943年11月3日には1号機V5、1
2月22日には2号機(V6?)が相次いで初飛行した。
 テスト飛行では、最高速度が確実に670km/hを超えることが確認
され、操縦・安定性、高々度性能、離着陸性能などもBf109Gより目
立って向上していることがわかった。
 ところが、この頃にはライバルのFw190も液冷エンジンに換装した
性能向上型試作機V17(1942年3月に初飛行)がテスト飛行でMe
209−IIに匹敵する性能を示していた。
 Me209−IIの原型4号機とほぼ同時期に、Fw190液冷型の実用
機原型ともいうべきV53、54が初飛行し、さらに高い性能示したこと
で、生産ラインの変更がより少なくて済むことを加味して、空軍はFw1
90D−9の採用を決定、Me209−IIは葬り去られた。

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 「ああメッサーさま」というわけで、メッサーシュミット社最後のレシ
プロ戦闘機です。
 速度記録を作ったMe209とは直接関係ありません。
 DOCが長いわりに、詳しい人じゃないとよくわからないですね。
 服装がだんだん意味不明になっていく気がします。

                        ECM

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