飛行機と少女シリーズ19 He176

 He176は、ロケット・エンジンを推進装置として使用した高速機で
ある。ロケット・エンジンを使用したのはHe176が最初ではないが、
ロケット・エンジンのみで飛行した最初の機体である。燃料は液体燃料で
あった。
 He176 1号機(CGは2号機)は1938年夏に完成し、新しく
建設されたばかりの専用ロケット実験場ペーネミュンデ(バルト海沿岸)
に運ばれた。しかしHWK−R1−203ロケット・モーターの完成が遅
れたため初飛行ができないまま年を越し、ようやく地上を離れたのは19
39年6月20日となった。
 初飛行の報告を受けた空軍省は、翌21日技術局長エルンスト・ウーデ
ット、次官エアハルト・ミルヒらをペーネミュンデに派遣し、第2回目の
試飛行に立ち会ったが、彼らがHe176の飛行後に発した言葉は、ハイ
ンケルを大いに失望させた。ウーデットいわく、「これは飛行機ではない、
もう開発はやめたまえ。以後の飛行は禁止する・・・・・・」高速だが、
離陸して1分間にも満たないエンジン稼働時間、従来機ではとても考えら
れない小さな主翼(高翼面荷重)などが、ウーデットをはじめとしたおエ
ラ方の古い思考力では理解できなかったのである。

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 またハインケルの飛行機になってしまいました。

                          ECM

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