飛行機と少女シリーズ18 He100

 1937年(昭和12年)ドイツのハインケル社はMe109の次期を
ねらった戦闘機の開発を開始、翌年試作機が完成した。ついで完成した2
号機でドイツ空軍のウーデット将軍(WWIでのエース)の操縦で100
kmの周回コース世界記録643kmを達成してその高性能をアピールし
た。
 冷却システムは、エンジンの周りを通って加圧され圧縮された熱水を、
冷却室を通じて圧力を下げ気化させるという方式をとった。気化した蒸気
は、主翼内の冷却室を通るうちに冷却されて液体に戻り、その水のすべて
がポンプで回収されて再びエンジンの冷却水として使われるものだった。
 1939年3月30日に、翼を切り詰めエンジンを1800馬力にパワ
ーアップした8号機で746kmの記録を達成した。しかし27日後に同
じドイツのメッサーシュミットMe209V1が、その記録を更新した。
ハインケルは再度速度記録に挑戦をしようとしたが、軍からの中止命令の
ため中止となった。主力戦闘機のメーカーが速度記録を持っていた方が宣
伝効果があると考えたからである。
 He100はドイツで正式採用されることはなく、一部は日本やソ連に
売却された。

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 また意味のない服装ですね。

                          ECM

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