飛行機と少女シリーズ29 九六式小型水上機

 正式採用されたものの、わずか10機の制作にとどまり、運用試験機の
域を出なかった九一式水偵にかわるべき機体として、昭和9年3月に渡辺
鉄工所(のちの九州飛行機)が開発着手した潜水艦搭載用の小型水偵。
 搭載エンジンは、低出力エンジンの分野で評価の高い日立『天風』34
0hpが指定され、機体は木金構成骨組みに複葉羽布張り構造が踏襲され
た。
 昭和10年2月に試作1号機が完成したものの、高さを低く抑えた垂直
尾翼のせいで、方向安定、操縦性が悪くその改修に1年以上を要し、11
年7月にようやく96式小型水上偵察機として採用された。
 狭い潜水艦の格納庫の分解して収容でき、なおかつ分解に1分30秒、
組み立てには2分30秒という短時間であった。もっとも、潜航中の状態
で発進命令が出され、浮上して機体をカタパルト上に搬出、組み立て、エ
ンジン暖気運転を行い、射出するまでのトータルの時間は約40分を要し
たとされる。
 12年以降、甲、乙型潜水艦に搭載され、太平洋戦争初期にも各地の隠
密偵察に活躍した。そして、昭和17年中期には後継機零式小型水上機と
交代して第一線を退いた。
 生産数は33機。

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 8月ももうすぐ終わりなのに暑い日が続きますね。
 まだ暑い日がつづきそうですが、とりあえず夏期限定水上機シリーズも
これでしばらくお休みです。
 8月19日にディスプレイが故障して、しばらくパソコンが使えません
でした。まあ7年も使用していたから寿命かもしれません。

                         ECM

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