ドイツ対戦車兵器その1

 あまり詳しくないけど、なんとなくドイツの対戦車兵器を描きたくなったので
描きました。
 左の女の子が持っているのがスツルム・ピストル(突撃拳銃)で、右の女の子
の右手に持っているのがパンツァーウルフミーネ、左手に持っているのがネーベ
ルビュッテです。

*スツルム・ピストル

 対戦車戦闘および、市街戦にも使用できる榴弾を発射する軽い火器として、信
号ピストルを改良して開発したのがカンプ(戦闘)ピストルである。
 カンプ・ピストルに折りたたみ式のストック(肩あて)や照準機をつける改良
をしたのがスツルム・ピストルである。
 スツルム・ピストルは各種対戦車榴弾の他、対人榴弾、さらに信号弾、照明弾、
発煙弾も発射できた。
 そして、東部戦線では多くのT34戦車が、このスツルム・ピストルによって
撃破されたことが記録されている。


*パンツァーウルフミーネ

 成型炸薬対戦車手榴弾がパンツァーウルフミーネである。
 形は西洋梨のような形をしており、全長53センチ直径11.7センチの柄つき
手榴弾のタイプであったが、頭部には成型炸薬が填充され、その柄にそって四枚羽
根の布製の尾翼が取り付けてあった。
 低部のキャップのピンを抜いて投擲すると、投擲手の手から離れた瞬間、バネじ
かけで尾翼が開いて信管が作動し、擲弾が戦車に命中すると、成型炸薬が爆発して
効果を発揮した。
 大戦後期には、布製の羽根を省略し、投擲後低部からスプリングによって布片が
出て方向を安定させたものも出現した。

*ネーベルビュッテ

 手榴弾の中で、対戦車用にいちばん最初に使われたのが、ネーベルビュッテと呼
ばれたガラスびんに入った対戦車自発火白燐弾で、電球状のガラスびんに白燐、ベ
ンゼン、水、ラテックスゴムをつめた対戦車手榴弾であった。
 この手榴弾は点火装置の必要はなく、大気中での白燐の自然発火という性質が、
その役割を果たし、兵士は攻撃目標の敵戦車にこれを投げつけるだけでよかった。
 投擲によってガラスびんは、粉々に砕け散ると白燐が自動発火し、これがベンゼ
ンとラテックスゴムに引火して、メラメラと燃え上がる。
 もしこれが戦車の機関部のような比較的もろく、常に熱せられている個所で炸裂
すれば、燃焼物は内部に伝火し、燃料タンクの発火を誘発するし、戦車の前部で破
砕すれば、白燐の発する白煙により乗員は目つぶし同然となり、このすきに他の対
戦車兵器による攻撃もできるし、白燐とラッテックスゴムの引火で、車内の乗員は、
車内にふみとどまることができなくなる。

                           ECM

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